【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
3.
「それなら、眠れるように子守歌でも歌ってやろうか?」
リネットが眠れないとき、ラウルはいつもそう言う。だが、彼の子守歌を一度も聴いたことがない。なぜなら、今までその提案を断っていたからだ。
「いえ、不要です。余計に眠れなくなりそうですから……」
「そうか、それは残念だな。俺の子守歌は、いつになったら披露できるのだろうか……」
「そうですね。赤ちゃんでも寝かしつけるときに歌ってはどうですか? って、なんで? え?」
リネットの臀部に硬いものが当たっている。確認しなくてもこれはラウルのアレだとわかる。
「なんで、元気になってるんですか! 私、何もしてないですよね?」
「すまない……君が、赤ちゃんなんて言うから……。俺と君の赤ん坊は絶対にかわいい……」
そこに反応するの? というのがリネットの率直な気持ちだった。
「それに……ここに移動するまでの二日間、俺は満足に君に触れることができなかった」
彼は護衛を兼ねて同じ馬車に乗っていたのだ。それに毎朝の「おはようのキス」はかかせない。
「触れ合いは十分だったと思いますが……」
リネットが眠れないとき、ラウルはいつもそう言う。だが、彼の子守歌を一度も聴いたことがない。なぜなら、今までその提案を断っていたからだ。
「いえ、不要です。余計に眠れなくなりそうですから……」
「そうか、それは残念だな。俺の子守歌は、いつになったら披露できるのだろうか……」
「そうですね。赤ちゃんでも寝かしつけるときに歌ってはどうですか? って、なんで? え?」
リネットの臀部に硬いものが当たっている。確認しなくてもこれはラウルのアレだとわかる。
「なんで、元気になってるんですか! 私、何もしてないですよね?」
「すまない……君が、赤ちゃんなんて言うから……。俺と君の赤ん坊は絶対にかわいい……」
そこに反応するの? というのがリネットの率直な気持ちだった。
「それに……ここに移動するまでの二日間、俺は満足に君に触れることができなかった」
彼は護衛を兼ねて同じ馬車に乗っていたのだ。それに毎朝の「おはようのキス」はかかせない。
「触れ合いは十分だったと思いますが……」