【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
できるだけ声を出さないようにと、リネットは唇を噛みしめる。
「我慢しないで、そのかわいい声を聞かせなさい……」
リネットはぶんぶんと頭を振る。こんなはしたない声は、誰にも聞かせたくない。
「リネット。安心しろ」
するとラウルが手を伸ばして何かを取り、リネットに手渡した。
「エドガー殿が遠征の餞別にとくれた。防音魔法具らしい」
「あっ」
薄暗くてもそれが何かはよくわかった。ラウルが言うように防音効果のある魔法具だ。この魔法具があれば、室内の声を外に漏れるのを防ぐ。密談なんかによく使われるのだが。
「なんでエドガー先輩が、ラウルさんに……?」
むしろそれが疑問である。
「ん? エドガー殿も俺と君の関係を認めてくれているからだろう? リネットを泣かせたら許さないとまで言われたが?」
これではラウルよりもエドガーのほうが保護者ではないだろうか。
「あ。左様ですか……」
「我慢しないで、そのかわいい声を聞かせなさい……」
リネットはぶんぶんと頭を振る。こんなはしたない声は、誰にも聞かせたくない。
「リネット。安心しろ」
するとラウルが手を伸ばして何かを取り、リネットに手渡した。
「エドガー殿が遠征の餞別にとくれた。防音魔法具らしい」
「あっ」
薄暗くてもそれが何かはよくわかった。ラウルが言うように防音効果のある魔法具だ。この魔法具があれば、室内の声を外に漏れるのを防ぐ。密談なんかによく使われるのだが。
「なんでエドガー先輩が、ラウルさんに……?」
むしろそれが疑問である。
「ん? エドガー殿も俺と君の関係を認めてくれているからだろう? リネットを泣かせたら許さないとまで言われたが?」
これではラウルよりもエドガーのほうが保護者ではないだろうか。
「あ。左様ですか……」