【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 昼間はテミオの街にいる三人だが、日が暮れ調査員たちが帰ったら、入れ替わりに事務所に忍び込む。
「もう、五日目じゃないですか……本当に、犯人は来るんですかね……」
 昼間に二人の熱に宛てられているヒースは、飽き飽きしている様子。
「はい。来ると思います。こちらで発掘された遺物ですが……盗難に備えて地下で保管後、王城へ移すという通達にしてあります。犯人も盗むなら、王城よりも警備の薄いこちらを狙うはずです」
 地下室内は音を吸収するかのように静かだ。ランプを灯して、微かな明かりで一夜を過ごす。
「なるほど。さすがリネットさんです。ただ、団長とイチャイチャしていたわけではないんですね」
「そうですね。ちょっとラウルさんがウザいんですけど」
 リネットを抱き寄せようとするラウルの手をピシャっと叩く。
「任務中です。公私混同しないでください」
「リネットさんって、意外と手厳しいんですね」
「そうなんだ、ヒース……。どうせここには俺たちしかいないし、薄暗いじゃないか。少しくらい、触れたっていいと思わないか?」
「リネットさんに嫌われたくないのであれば、やめましょう。リネットさんが言うように、今は任務中ですから」
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