【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 ヒースの言葉にリネットも同意する。となれば、ラウルはおとなしくするしかない。
 そのとき、カタンと物音が聞こえた。時間はそろそろ日付が変わろうとする頃。
「しっ」
 ランプの明かりを消す。目の前が真っ暗になった。
 三人は息を潜める。
 地下室の扉が開き、その隙間から明かりが入り込んできた。ランプの作る影から相手は二人と判断する。
「おい、指輪はどこだ?」
「地下室ってしか言ってなかったが……どうせ、誰もこない。ゆっくり探そうぜ」
 男二人組のようだ。捜し物は、リネットが睨んでいたように指輪だ。
 リネットの心臓が緊張のあまり、ドクドクと震え始めた。
 こちらに近づいてきたら、リネットが魔法を使って彼らを拘束する。それを取り押さえるのがラウルとヒースという手はずになっている。
「あんまり派手に盗んだからか。最後の最後で地下室に保管とか……面倒なことになったな」
< 281 / 339 >

この作品をシェア

pagetop