【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「あ、はい。婚約を……」
「婚約って、あれ、あれだぞ? つまり、結婚の約束……」
「す、すみません……やっぱり、ダメですよね」
いくら恋人同士だと言っても、ラウルとの間に結婚の話は出ていない。恋人同士のお付き合いと結婚はまた別の話だと、シーナもいっていた。
「いや……だ、ダメじゃないんだが……」
ラウルの言葉尻が消えていくと同時に、伝わる鼓動が力強くなっていく。
「ラウルさん?」
見上げれば、お酒に強いはずのラウルの顔が真っ赤になっている。いや、まだ葡萄酒を飲む前だ。
「いや……本当は、俺のほうから……だけど、まだ呪いが……でも、いや……その……」
「ラウルさん?」
いつにも増してラウルの言動がおかしい。
「あ、すまない。少し動揺した」
「婚約って、あれ、あれだぞ? つまり、結婚の約束……」
「す、すみません……やっぱり、ダメですよね」
いくら恋人同士だと言っても、ラウルとの間に結婚の話は出ていない。恋人同士のお付き合いと結婚はまた別の話だと、シーナもいっていた。
「いや……だ、ダメじゃないんだが……」
ラウルの言葉尻が消えていくと同時に、伝わる鼓動が力強くなっていく。
「ラウルさん?」
見上げれば、お酒に強いはずのラウルの顔が真っ赤になっている。いや、まだ葡萄酒を飲む前だ。
「いや……本当は、俺のほうから……だけど、まだ呪いが……でも、いや……その……」
「ラウルさん?」
いつにも増してラウルの言動がおかしい。
「あ、すまない。少し動揺した」