【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
ラウルは、テーブルの上に置いてあるグラスになみなみと葡萄酒を注ぎ、それを一気に飲み干す。
「ふぅ。すまない。それで、婚約の話だが」
お酒の香りがふわっと広がる。真っ赤だったラウルの顔は元に戻った。
「俺の呪いが解けたら、俺のほうから君に求婚しようと思っていた」
「きゅうこんですか?」
「根っこのほうじゃないぞ? 結婚の申し込みだ。だが、そのためには君の身分が、問題になることがわかった」
リネットはセーナス王国民になっているはずだというのに、それに問題があるというのか。
「君は、この国の誰の養子になっているのか、わかっているのか? つまり、この国での親に会ったことはあるのか?」
「ありませんね。その辺は、師長におまかせしたので」
ラウルが呆れたような、がっかりしたような眼差しを向けてくる。そして、深く息を吐いた。
「君はこの国では、平民になっている」
「そうなんですね。つまり、この国では身分に関係なく魔法師になれるということですね」
「魔法師にはなれる。だが、俺との結婚には少し問題がある」
「ふぅ。すまない。それで、婚約の話だが」
お酒の香りがふわっと広がる。真っ赤だったラウルの顔は元に戻った。
「俺の呪いが解けたら、俺のほうから君に求婚しようと思っていた」
「きゅうこんですか?」
「根っこのほうじゃないぞ? 結婚の申し込みだ。だが、そのためには君の身分が、問題になることがわかった」
リネットはセーナス王国民になっているはずだというのに、それに問題があるというのか。
「君は、この国の誰の養子になっているのか、わかっているのか? つまり、この国での親に会ったことはあるのか?」
「ありませんね。その辺は、師長におまかせしたので」
ラウルが呆れたような、がっかりしたような眼差しを向けてくる。そして、深く息を吐いた。
「君はこの国では、平民になっている」
「そうなんですね。つまり、この国では身分に関係なく魔法師になれるということですね」
「魔法師にはなれる。だが、俺との結婚には少し問題がある」