【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「師長。幼気なお嬢さんを泣かせてはダメでしょ」
先ほどエドガーが言われた言葉を、彼はそのままブリタに返した。
そんな二人の軽いやり取りすら、リネットにはほほ笑ましいものに見えた。
リネットの気持ちが落ち着いたところで、ブリタは紅茶を淹れた。ティーポットから立ち上る湯気と、ほのかに甘い香りが部屋を満たす。
「師長の紅茶なんて、怖くて飲めない」
そう言いながらも、エドガーは早速カップに口をつけている。
「帝国には、他にどれだけ魔法が使える人間がいるんだい?」
ブリタが不意に尋ねた。
「お城の外はわかりませんが……。皇帝には私を含め、五人の側妃がいたのですが」
そこでエドガーが「ぶほっ」と噴き出し、慌てて口を押さえる。
「五人? 五人もいるの? あのおっさん……」
五人『も』なのか、五人『しか』なのかは個人の見解によって異なるが、エドガーは五人『も』という感覚のようだ。
先ほどエドガーが言われた言葉を、彼はそのままブリタに返した。
そんな二人の軽いやり取りすら、リネットにはほほ笑ましいものに見えた。
リネットの気持ちが落ち着いたところで、ブリタは紅茶を淹れた。ティーポットから立ち上る湯気と、ほのかに甘い香りが部屋を満たす。
「師長の紅茶なんて、怖くて飲めない」
そう言いながらも、エドガーは早速カップに口をつけている。
「帝国には、他にどれだけ魔法が使える人間がいるんだい?」
ブリタが不意に尋ねた。
「お城の外はわかりませんが……。皇帝には私を含め、五人の側妃がいたのですが」
そこでエドガーが「ぶほっ」と噴き出し、慌てて口を押さえる。
「五人? 五人もいるの? あのおっさん……」
五人『も』なのか、五人『しか』なのかは個人の見解によって異なるが、エドガーは五人『も』という感覚のようだ。