【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「では、次からはブリタ殿に頼んでおこう」
 するとまた、リネットのスプーンを持つ手がピタッと止まる。
「シーナさんかモアさんか。そちらのほうが会話は続くので……」
「わかった」
 そう答えるラウルの声は、どこか弾んでいた。
「明日からはまた、昼と夜は一緒に食事ができないが。きちんと食べるように」
「……はい。でも、明日からって……皇帝が来るんですよね……あんまり、外に出たくないっていうか……部屋にこもっていたいっていうか……」
「あぁ。まぁ、そうだな。では、エドガー殿に君の食事を運んでもらうよう、頼んでおく」
「そこは、エドガー先輩なんですね」
 リネットがふぅと息を吐けば、ラウルは苦笑する。
「俺と君の共通の知り合いがいいだろう? ヒースも同じ警備担当だしな」
 さらに彼には猫の世話という大役がある。
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