【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「ん? 何をだ?」
「その……、キスの時間が遅れてしまったから……ムラムラしませんでしたか?」
「あぁ」
 思い出したように、ラウルはポンと手を叩いた。
「君からの抑制剤。あれが効いたらしい」
「なるほど。となれば……やはり解呪方法が見つかりました」
 薬が呪いに買った。いや、呪いを緩和したというほうが正しいか。
「毎日『おはようのキス』をしなければ発情する呪いですが、呪い事典にはゴル族の両片思いをくっつけるためのものだと書いてあったんです。それには間違いはないのですが……どうやら、時代を勘違いしていたようで」
「時代?」
「はい。千年近くの、ゴル族があそこで平和に生活していた頃というか、その時代の呪いだと思っていたんです。だけど、むしろゴル族が滅びる頃、セーナス王国に取り込まれる頃の呪いではないかと。ただ、その時代のセーナスは帝国の一部だったので、帝国に統合された頃の呪いですね」
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