【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「ん? 今、リネットは解呪方法を言っていたのか? 俺、聞き逃した?」
 はっきり伝えたわけではない。どちらかといえば、察してほしいという意味合いだった。
「いえ、その……。両片思いをくっつけたかった呪いなので、二人がきちんと結ばれれば呪いは解けるんです」
「なるほど。俺とリネットの気持ちは結ばれていると、そう自負しているが……」
「そうですね。気持ちの面はばっちりです。その、気持ち以外にも結ばれる必要がありまして……」
 そこまで口にしたとき、リネットの顔はぽっと赤くなる。
「リネット? どうした? やはり疲れが出たのか?」
 ラウルがリネットを抱き寄せ、その顔をまじまじとのぞき込んできた。
「いえ……その……私を最後まで抱いていただけますか?」
「な、何を?」
「それが、ラウルさんの呪いを解く方法です。好き合っている二人が結ばれるための呪いだった。そんな単純な話だったんです」
 単純だと言えるのは、答えを導けたからこそ。時代背景や当時の情勢を考慮して出された答えだった。
「呪いを解く方法はわかった……だが、今すぐ俺が君を抱くというのは、違うと思う」
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