【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
朝から結婚式の準備に追われ、夜が更けても祝宴は続いていた。中心にいるのがセーナス王なのだから、宴はまだまだ終わりそうにない。
そんななか、ラウルとリネットは一足先に退場した。
しかもいつものラウルの部屋ではなく、王城内に用意された立派な部屋で、リネットにも何人もの侍女がついている。
ドレスを脱がされ、湯浴みし、香油を塗られて、肌触りのよいネグリジェを着せられる。
十四歳で帝国に連れていかれ、スサ小国のためにとアルヴィスの命令に従ってきたリネット。あの言いなりの生活が一生続くと思っていたのに、愛する人と結ばれる未来が訪れるとは想像もできなかった。
「……リネット」
ガウンを羽織ったリネットが寝室へと向かうと、先に来ていたラウルがソファにゆったりと座ってグラスを傾けていた。
「喉、渇いていないか?」
緊張で口の中がからからになっているのは事実。
「おいで」
ラウルがぽんぽんと叩いたのは、彼の膝の上。
リネットはその場で少し思案してから、その言葉に従った。
そんななか、ラウルとリネットは一足先に退場した。
しかもいつものラウルの部屋ではなく、王城内に用意された立派な部屋で、リネットにも何人もの侍女がついている。
ドレスを脱がされ、湯浴みし、香油を塗られて、肌触りのよいネグリジェを着せられる。
十四歳で帝国に連れていかれ、スサ小国のためにとアルヴィスの命令に従ってきたリネット。あの言いなりの生活が一生続くと思っていたのに、愛する人と結ばれる未来が訪れるとは想像もできなかった。
「……リネット」
ガウンを羽織ったリネットが寝室へと向かうと、先に来ていたラウルがソファにゆったりと座ってグラスを傾けていた。
「喉、渇いていないか?」
緊張で口の中がからからになっているのは事実。
「おいで」
ラウルがぽんぽんと叩いたのは、彼の膝の上。
リネットはその場で少し思案してから、その言葉に従った。