【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
そこまで言ったラウルだが、やはり我慢の限界だったようで、リネットの唇を塞ぐ。
「んっ……」
唇と唇を合わせるだけの、彼にとっては珍しいあっさりとしたキス。
だが、それに気を取られていると、ガウンをするりと肩からずらされた。
「あぁ……くそっ……」
リネットのガウンを脱がせたラウルは、まじまじと熱い視線をぶつけてくる。
「あいつに感謝したくないが……こういうところが、完全に憎めないところだ……くそっ」
ラウルの言うあいつとは、もちろんセーナス王のことだ。二人にどんな確執があるのかリネットにはわからないが、ラウルと一緒に挨拶をしたときは、王妃と共に、始終ニコニコしていた。
リネットの印象では、ラウルが言うほど嫌う理由はない。結婚を認め、スサ小国と友好条約を結び、法律を改正してリネットを魔法師として残してくれたことに、感謝しかない。
それをラウルに伝えると、「くそっ、リネットを手懐けやがって」と返ってきたので、国王の話題は彼の前で控えている。
「んっ……」
唇と唇を合わせるだけの、彼にとっては珍しいあっさりとしたキス。
だが、それに気を取られていると、ガウンをするりと肩からずらされた。
「あぁ……くそっ……」
リネットのガウンを脱がせたラウルは、まじまじと熱い視線をぶつけてくる。
「あいつに感謝したくないが……こういうところが、完全に憎めないところだ……くそっ」
ラウルの言うあいつとは、もちろんセーナス王のことだ。二人にどんな確執があるのかリネットにはわからないが、ラウルと一緒に挨拶をしたときは、王妃と共に、始終ニコニコしていた。
リネットの印象では、ラウルが言うほど嫌う理由はない。結婚を認め、スサ小国と友好条約を結び、法律を改正してリネットを魔法師として残してくれたことに、感謝しかない。
それをラウルに伝えると、「くそっ、リネットを手懐けやがって」と返ってきたので、国王の話題は彼の前で控えている。