【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「なによりも解析前のため、呪いの種類がわかりません。自傷行為をするかもしれないし、他人を傷つけようとするかもしれない。どんな呪いかわからない以上、呪いを受けた者の身体を拘束しておかないと危険です。まして彼は騎士団長……」
彼が言うことも一理ある。呪いがもたらす行為は予測できないもの。そして力ある人間がそれを受けたとあれば、どれだけ被害が拡大するかがわからない。
「わかりました。とりあえず団長を拘束しますが……この呪いはどうやったら解けるんですか?」
「それは、私たちにもわかりません。魔法師に頼るしかありません。すぐに魔法院へ連れていったほうがいいでしょう」
責任者の声に、ヒースは首を縦に振り、第七騎士団の彼らを呼び寄せた。
荒く息を吐くラウルは、部下たちの手によって縛り上げられたが、もちろんその間は激しく抵抗した。噛みつきそうな勢いであったため、猿ぐつわまで施された。そしてそのまま、ここから丸二日かかる魔法院へと連れていかれたのである。
彼が言うことも一理ある。呪いがもたらす行為は予測できないもの。そして力ある人間がそれを受けたとあれば、どれだけ被害が拡大するかがわからない。
「わかりました。とりあえず団長を拘束しますが……この呪いはどうやったら解けるんですか?」
「それは、私たちにもわかりません。魔法師に頼るしかありません。すぐに魔法院へ連れていったほうがいいでしょう」
責任者の声に、ヒースは首を縦に振り、第七騎士団の彼らを呼び寄せた。
荒く息を吐くラウルは、部下たちの手によって縛り上げられたが、もちろんその間は激しく抵抗した。噛みつきそうな勢いであったため、猿ぐつわまで施された。そしてそのまま、ここから丸二日かかる魔法院へと連れていかれたのである。