【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
第二章
1.
リネットがセーナス王国にやってきてそろそろ一年が経つものの、今日はぬくもりに包まれ、非常に寝心地がいい。
だからリネットはもっと眠っていたかったが、その安らかな眠りは男の声によって無情にも妨げられた。
「おはよう、リネット。目を開けてくれ」
間近に聞こえる男の声。低く、どこか甘い響きがする。
「んっ……」
その声から逃げるようにリネットは寝返りを打ち、頭まで毛布を引き上げようとするが、それはあえなく阻止される。
「リネット。起きないのなら、そのまま奪うぞ?」
ぐりっと硬いものが臀部に押しつけられた。
「ひゃっ!」
そこでリネットは思い出した。
ここは、いつものリネットの部屋ではない。重い瞼を必死にこじ開けて確認しても、確かに見慣れない部屋だった。
茶系統で統一された落ち着いた色調の室内だが、どこか華やかさがある。壁紙や調度品には金銀の糸で縁取られた細やかな装飾が施され、窓から差し込む光がその輝きを一層引き立てていた。
「あっ……」
だからリネットはもっと眠っていたかったが、その安らかな眠りは男の声によって無情にも妨げられた。
「おはよう、リネット。目を開けてくれ」
間近に聞こえる男の声。低く、どこか甘い響きがする。
「んっ……」
その声から逃げるようにリネットは寝返りを打ち、頭まで毛布を引き上げようとするが、それはあえなく阻止される。
「リネット。起きないのなら、そのまま奪うぞ?」
ぐりっと硬いものが臀部に押しつけられた。
「ひゃっ!」
そこでリネットは思い出した。
ここは、いつものリネットの部屋ではない。重い瞼を必死にこじ開けて確認しても、確かに見慣れない部屋だった。
茶系統で統一された落ち着いた色調の室内だが、どこか華やかさがある。壁紙や調度品には金銀の糸で縁取られた細やかな装飾が施され、窓から差し込む光がその輝きを一層引き立てていた。
「あっ……」