【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
 朝からしつこいくらいに扉を叩かれ、それでもリネットが起きないとわかれば、ブリタの権力によって扉の鍵は開けられ、ラウルが部屋に押し入ってきた。
 まだベッドの中にいたリネットだが、これまたブリタの許可が出たことでラウルは寝ぼけているリネットに「おはよう」と声をかけ、濃厚なキスをして立ち去っていった。キスをするのは事前合意されているためなんら問題はない。問題があるとしたら、リネットがまだ寝ている時間にラウルがキスを求める必要があることだろう。
 そして彼は、これだと効率が悪いと言い出した。仕事の前に「おはようのキス」をしたいラウルは、仕事の前にリネットの部屋を訪れる必要がある。しかし、肝心のリネットは寝ていて部屋を開けてくれない。となれば、ラウルはブリタに助けを求め部屋を開けてもらわなければならない。どこからどう見ても効率は悪い。
 その結果、ラウルが目覚めてすぐ側にリネットがいれば問題ないと、そう口にしたのが昨日の夕方。するとブリタもそのほうがいいだろうと言い、エドガーにいたっては笑っているだけ。
 他の魔法師たちはブリタには逆らえないため、ブリタがいいと言えばいい。
 昨夜のうちにリネットはラウルの部屋へと移ることとなった。荷物はまだ鞄の中で整理できていない。
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