【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「はは。リネットらしいわね。それよりも今日は、いつもより元気そうじゃない? 何かいいことあった?」
「いえ、何も? 強いて言うならば、猫ちゃんに会ったくらいでしょうか?」
「猫? もしかして、ここに入り込んできている?」
 まさか彼女もリネットが外に出たとは思ってもいないようだ。
「違います。外にいたんです」
「外……? あぁ! 思い出した。あなた、昨日から恋人と一緒に暮らすことにしたんだっけ? もう、だからそんなに顔色がいいのね?」
 納得しましたと言わんばかりの笑顔を向けた彼女は、自分の研究室へと歩いていく。
(恋人……? 一緒に暮らす……?)
 何を言われたのか理解できないリネットは、首を傾げつつも自分の研究室へと足を向けた。
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