【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
5.
「おはようございます」
「おはようって……リネット? なんでこんな時間に来るんだよ」
リネットが使う研究室にはエドガーと他に男女一人ずつの魔法師がいる。木製の机が並び、古い書物の匂いとインクの香りが漂う、趣のある部屋だ。ここでは、魔法史、すなわち魔法の歴史を主に扱っており、呪いも魔法史の一部ということで、リネットはここに配属された。
エドガーの声に、他の二人も挨拶を返すが、驚きに満ちた表情を隠せない。
「はぁ……呪いのせいですね……」
研究室にいた三人は、昨日ラウルが押し入ってきた一件を知っている。むしろ、ブリタを呼んでくれたのは彼らだ。
「呪い? あぁ、あのふざけた呪いね。キスをしないと発情するんだっけ? もしかして、発情してヤられそうになったところを逃げてきたとか?」
「はぁ……こんなことなら、エドガー先輩を選んでくれればよかったのに」
そうぼやいたリネットは、かぶっていた帽子を脱いで衣装かけにかけ、魔法師の紺色のローブを手に取った。それを羽織ると、深緑の髪がふわりと揺れる。
「だから言ってるでしょ。僕は、男性は対象外だって」
「おはようって……リネット? なんでこんな時間に来るんだよ」
リネットが使う研究室にはエドガーと他に男女一人ずつの魔法師がいる。木製の机が並び、古い書物の匂いとインクの香りが漂う、趣のある部屋だ。ここでは、魔法史、すなわち魔法の歴史を主に扱っており、呪いも魔法史の一部ということで、リネットはここに配属された。
エドガーの声に、他の二人も挨拶を返すが、驚きに満ちた表情を隠せない。
「はぁ……呪いのせいですね……」
研究室にいた三人は、昨日ラウルが押し入ってきた一件を知っている。むしろ、ブリタを呼んでくれたのは彼らだ。
「呪い? あぁ、あのふざけた呪いね。キスをしないと発情するんだっけ? もしかして、発情してヤられそうになったところを逃げてきたとか?」
「はぁ……こんなことなら、エドガー先輩を選んでくれればよかったのに」
そうぼやいたリネットは、かぶっていた帽子を脱いで衣装かけにかけ、魔法師の紺色のローブを手に取った。それを羽織ると、深緑の髪がふわりと揺れる。
「だから言ってるでしょ。僕は、男性は対象外だって」