【完結】毎日「おはようのキス」をしないと発情する呪いにかけられた騎士団長を助けたい私
「なんだよ、その呪いは」
 呆れたようにぼやいたのは、やはりエドガーだった。
「呪い事典に書いてあったのを思い出したんです。多分、症状から判断して合っていると思います。が、時間がないので、とりあえず緩和方法を試してみますか?」
「はい、お願いします」
 ヒースが切実に訴えてきた。
「ええとですね。この呪い。正式名称は、毎日『おはようのキス』をしないと発情する呪いといいまして、今、団長さんが発情しているのは、おはようのキスをしていないからなんです」
「つまり、『おはようのキス』さえすれば、団長の症状はやわらぐということですか?」
 ヒースが確認するかのように尋ねた。 
「はい。ですので早く団長さんの奥さんなり恋人なり連れてきて、ぶちゅっと濃厚に『おはようのキス』をしていただければ、まるっと解決です。ただ、呪いが解けるまで、毎日キスを続けていただく必要はあります。一応、その間に、私のほうでも呪いを完璧に解く方法を調べますが……」
 そこでヒースは表情を曇らせる。
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