幼なじみの、隠しごと。
ハッとして、挨拶をしてくれた人に挨拶を返す。

そんな私を、叶はため息をつきながら引っ張っていった。

なんで……って、嫉妬、だったよね。

……こんな私の、どこがいいんだろう。

確かにモデルになれるほどには顔は整ってると思うけど……それでも叶よりは平凡だ。

性格も……誇れるところは、何もない。

そう考えていたら、なんだか悲しくなってきた。

手をぎゅっと握って、切り替える。

……自分を卑下したらダメだよね。

こんな私を応援してくれてる人もいるんだし。

気合いを入れていると、ちょうど教室につく。

ガラガラ、と扉を開けて中に入る。


「あっ、輝井さん! おはよう」

「おはよう! って、わ……!」


クラスメイトたちに挨拶をすると、また叶が腕を引っ張ってきた。

少しバランスを崩しながら、叶に連れられて席に座る。

また邪魔してきた……と少しむっとしていると、風華が振り向きながら聞いてくる。
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