幼なじみの、隠しごと。
「……ねぇ。叶夢、どうしたの?」

「あ、そ、それが……」


勝手に言っていいのか迷って、叶の方をチラリと見る。

叶はそんな私を見ると、ふっと笑う。

そのまま私をぎゅっとハグして、風華に向かって宣言した。


「俺、唯月に告白したんだ」

「あ、やっと?」

「うん」


急にハグされて慌てている私に、風華の「なるほどね〜」と言う声が聞こえてくる。

え、風華……わかってたの?

驚いていると、少し遅れて「「ええぇぇー!?!?」」とクラスに大声が響き渡る。

ビクッとなって、慌てて周りを見渡す。


「碇代が輝井さんを好きなのはわかってたけど、ついに告白したのか!?」

「他のクラスの人にも伝えないと!」

「やっと告白か……それで、返事は!?」


誰かのその一言に、うるさかった教室内が一斉に静まり返る。

全員がこっちの方をじっと見ていて、思わず固まってしまう。

そんな私をクラスメイトたちから隠すようにハグを深くしながら、ニヤリと笑って叶は答える。
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