幼なじみの、隠しごと。
キーンコーン、とチャイムがなって、お昼休みになる。

先生はその音を聞くと「今日はここまでー」と言って教室を出ていった。

そんな先生を見送った風華は、さっそく振り返って顔を近づけてくる。


「さて! お昼だし、今日ももちろん一緒に食べるよね?」

「うん、もちろん!」

「じゃあ行こ! あ、人がいないほうがいいよね? いつものところに行こ!」


そう言って立ち上がった風華は、お弁当箱を持って私の手を握る。

私も慌ててお弁当を持とうとすると、叶がスッとお弁当箱持ってくれた。


「あ、ありがとう、叶」

「どういたしまして」


叶にお礼を言うと、笑顔でそう言う。

そのまま風華に手を引かれていつもの場所に向かう。

もう噂が広まっているのか、移動中、いつもより注目されてた気がする。

私と叶を見た人たちがコソコソと近くに人と話していて、なんだか居心地が悪い……

少し俯きながら歩いていると、私の手を引いていた風華が立ち止まる。

顔を上げると、そこには少しの木に囲まれたベンチがある。

人も全くいなくて、静かで落ち着く空間。

私と風華、それに叶だけの秘密の場所だ。
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