幼なじみの、隠しごと。
「……ま、私は唯月が幸せならいいから。頑張って落としなさいよ?」

「もちろん。風華も唯月を泣かせないでね?」

「当たり前でしょ」


二人はそう会話して、ニヤリと笑い合う。

そんな二人に、私はさらに顔を赤くしてしまう。

お、堕とすとか……せ、せめて私のいないところで言ってほしい……!

ドキドキしながら聞いていると、叶が急に私に言ってくる。


「あ、唯月。今日から、俺も一緒にモデルやることになったから、よろしくね」

「え……え? な、なんで急に……」


驚きながら、顔を上げる。

だって、本当に急だったから。

そんな様子、なかったと思うのに……

戸惑っていると、叶が言う。


「俺以外の男と撮影するなら、俺でもいいでしょ?」

「えっと……うん、いいけど」

「ならいいね。これからは同業者としてもよろしく」


そう言って私に微笑む叶に、少し戸惑いながらもうなずく。

そんな私と叶を、風華がニヤニヤと面白そうに見ていた。




◇◆◇
< 19 / 65 >

この作品をシェア

pagetop