幼なじみの、隠しごと。
「……碇代もなんかやることがあるんだろうし、そんな落ち込まないの」

「うん……そうだよね、ありがとうっ!」

「どういたしまして」


風華は優しく微笑みながら、そう言った。

本当に、いつも頼もしい……最高の親友。

そんな風華を見ていると、風華は私みたいに悩みがないのか気になってくる。


「風華は何か悩みはないの? 今日聞いてもらったし、私が聞くよ!」

「え〜、そうね……親友が可愛すぎて困ってる、かしら?」

「もうっ、何それ!」


私が少し顔を赤くしながら言うと、風華は「ふふっ」と笑う。

もう……冗談はやめてほしいなぁ。

……でも、おかげで元気が出てきた。

こんな冗談で場を和ませられる風華は、本当にすごいと思う。

そんな尊敬の目で見ていると、風華がぽつりとつぶやく。


「……実は、彼氏とあんまり会えてないのよね。バイトが忙しいみたいで……」

「そうなの……? それは、悲しいね……」

「そうね……でも、わがままは言えないわ」
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