幼なじみの、隠しごと。
風華はそう言うけれど、目はとても寂しそう。

なんだか、こっちまで悲しくなってくる……

私が黙ってしまうと、風華はそんな悲しい雰囲気を吹き飛ばすように、明るく言う。


「……まぁ、気にしないで! ちょっとしたことだし、ちゃんと少しは会えてるから」

「……でも、寂しいんでしょう?」

「それは……そうだけど……」

「なら、ちゃんと寂しいって言うべきだよっ! もしかしたら、もっと会えるようになるかもしれないよ!」


私がそう言うと、風華は「……そうね、言ってみる」と優しく微笑んだ。

……やっぱり、風華にも悩みはあったみたい。

でも、これで解決できたかな?

そう考えていると、同じクラスの女の子たちが窓の外を見て騒ぎ出した。


「ねぇ、あれ見て! あの子、リノちゃんじゃない?」

「本当だ! 何しにきたんだろう?」

「でも、見られるなんてラッキー!」


り、リノちゃんがきてるの……?

なんで……あ、そっか、もしかしたら、叶を迎えにきたの……?

昨日、叶と話してて……その時、決めたのかな……?

動揺していると、風華が言う。
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