幼なじみの、隠しごと。
「なんでいるのかしら……って、大丈夫!?」

「う、うん……」


頷きながら、下を向く。

そんな私に風華が何か言っているけど、私には何も聞こえていなかった。

わ、私……邪魔しないほうが、いいのかな……?

一人で……帰ったほうがいい……?

叶もきっと……私より、リノちゃんのほうがいいと思うし……

そう考えて、立ち上がる。


「……私、帰るね! 叶には、もう帰ったって言っておいて!」

「あっ、ちょっと! 唯月っ!」

「またねっ」


手を振りながら、急いで教室から出て下駄箱に向かう。

……うまく、笑えてたかな。

わからなくて、モヤっとして……なぜかとても悲しい。

ぐるぐるしている心に戸惑いながら、靴を履き替える。

わ、私……どうしちゃったんだろうっ。

こんな……羨ましい、なんて……叶を取らないで、なんて……

叶は、私のものじゃないのにっ……

そう考えても、感情は止まらない。
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