幼なじみの、隠しごと。
「……はぁ」


ため息をついて一度心を整える。

私……本当に、どうしちゃったのかな……?

待っててって言われたのに、出てきちゃった……

道を歩きながら、考える。

私……どうすればいいんだろう……

きっと叶、私に怒ってるよね……

……ああ、でもちょうどいいかもしれない。

離れないとって、思ってたから……

でも、そう考えると胸が痛くなる。

どうしてだろう……と悩んでいると、急に声をかけられた。


「……あの、すみません……!」

「あっ、はい! なんですか?」


振り返った先にいたのは知らない男の人で、少し警戒しながら聞く。

男の人は伺うように、聞いてきた。


「唯月さん……ですよね?」

「はい、そうですけど……どなたさまですか?」

「あっ、俺、唯月さんのファンです……!」
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