幼なじみの、隠しごと。
「……ねぇ、なんで一人で帰ってるの? 変装もしてないし……」

「あっ、変装……忘れてた……」


だから、あの男の人も私に気がついたのか……

納得していると、叶はため息をつく。

そのまま私の鞄から帽子と眼鏡をとり出して、私につける。

これで……もう、バレないかな……?

そう安心していると、叶が言う。


「……風華から聞いた。リノのこと、気にしてたんでしょ?」

「あっ、う、うん……二人が付き合うなら、離れたほうがいいって……」


そっか……言っちゃったのか。

でも、これで離れる理由は納得してくれたかな……?

そう考えていると、叶はため息をつく。


「ありえないのに、リノと付き合うなんて。俺が好きなのは唯月だよ?」

「えっ、で、でもリノちゃんのほうが可愛くて……それに、今日はお迎えにも来てたでしょう?」

「俺にとっては唯月のほうが可愛い。それに、リノは唯月と話しに来ただけって言ってたよ」


そ、そうなの……?

じゃあ全部、私の勘違いってこと……?
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