幼なじみの、隠しごと。
私がそう言うと、叶すぐにしゃがみ込んで私の足をみてくれた。

少し観察して、私の方を見る。


「……少し腫れてるみたいだ。歩ける?」

「ううん、難しいかも……」

「……仕方ない、おんぶしてもいい?」

「えっ、う、うん……」


うなずくと、叶は私をそっとおんぶした。

おんぶなんて……懐かしい。

何歳ぶりだろう……

そう昔を懐かしんでいると、叶がぽつりとつぶやく。


「……守れなくて、ごめん」


その言葉で、思い出した。

ずっと昔、私が男の子に怪我をさせられて、泣いていた時。

叶が慰めてくれて、約束してくれた。

『俺が唯月を守る』って……約束してくれた。

……ずっと、守ってくれてたんだね。

そうだ、私はきっと……あの時から叶が好きだったんだ。

離れたくなくて、ずっと一緒にいたいのも……好きだから。

そう自覚すると、すっきりとする。
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