幼なじみの、隠しごと。
「お、終わった〜……」

「そうだね、お疲れ様」

「ありがとう……」


うぅ……本当に、いつも以上に疲れちゃったよ……

でも、楽しかった……いつか、こんなふうに恋人として、叶と一緒にいられるかな……?

……ううん、絶対、いつか恋人になるんだ。

そのために、今は自分を磨く……そう決めたんだから。

不安になってちゃダメ、そんな私は叶にふさわしくないもん。

私はもう一度気合を入れて、撮影セットから出た。


「叶、着替えてくるね!」

「うん、いってらっしゃい」


叶に手を振ってから、私は更衣室に向かった。

できるだけ急いで着替えて、服を畳む。

それが終わったらすぐに更衣室から出た。

でも、叶はもう着替え終わっていたようで、余裕の表情で手を振ってきた。

さすがだなぁ……着替えるのが早い。

そう考えながら、叶の隣に並ぶ。


「叶、お待たせ! 帰ろ!」

「そうだね」

「あっ、スタッフさん、お疲れ様でした! 帰りますね!」
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