元文化部と元運動部の深夜ウォーキング
「グミって何味?」
いつもなら気にもならない質問だって今なら自然に聞けてしまう。
「いちご」
「ふふっ、かわいっ」
「え、なんで?」
「いちごって可愛くない?」
いちご味のグミが可愛いという感覚が笠木くんには分からないらしく、「例えばパイン味のグミだったら可愛くないってこと? パイナップルが可哀想じゃない?」と首を傾げながら意味の分からない疑問を抱いている。
「女子の可愛いにそんな深い意味はないんですー」
「女子ってムズイな。俺はパイナップルグミも可愛いと思うけど」
一キロまでの距離と違って、ツッコミのテンションは少し下がってきた。
ずっと一キロまでの距離のようなテンションでは話せないし、今みたいなテンションの会話ですら楽しくて、笠木くんに惹かれ始めている自分を知る。
いつもなら気にもならない質問だって今なら自然に聞けてしまう。
「いちご」
「ふふっ、かわいっ」
「え、なんで?」
「いちごって可愛くない?」
いちご味のグミが可愛いという感覚が笠木くんには分からないらしく、「例えばパイン味のグミだったら可愛くないってこと? パイナップルが可哀想じゃない?」と首を傾げながら意味の分からない疑問を抱いている。
「女子の可愛いにそんな深い意味はないんですー」
「女子ってムズイな。俺はパイナップルグミも可愛いと思うけど」
一キロまでの距離と違って、ツッコミのテンションは少し下がってきた。
ずっと一キロまでの距離のようなテンションでは話せないし、今みたいなテンションの会話ですら楽しくて、笠木くんに惹かれ始めている自分を知る。