元文化部と元運動部の深夜ウォーキング
「笠木くん、アイスは私が奢るよ。ウォーキングの楽しさを教えてくれたから、そのお礼」
「いや、いいって」
「それに三キロ地点の飴も笠木くんがくれるんでしょ? アイスは奢らせて」
笠木くんは「ジュースよりアイスのほうが高いって」と言いながら、折れない私を見て「じゃあ甘える」と顔を緩めた。
そして、すぐにいつものような軽口を叩く。
「じゃあ、このカップアイスにしよ」
「ちょっ……! それはもう高級アイスでしょ! 二キロで食べたらだめだよ!」
「じゃあ、何キロ歩いた時なら良いの?」
「十キロくらい……?」
「アイスのハードル高すぎる……」と笠木くんがお腹を抑えて笑っている。
「いや、いいって」
「それに三キロ地点の飴も笠木くんがくれるんでしょ? アイスは奢らせて」
笠木くんは「ジュースよりアイスのほうが高いって」と言いながら、折れない私を見て「じゃあ甘える」と顔を緩めた。
そして、すぐにいつものような軽口を叩く。
「じゃあ、このカップアイスにしよ」
「ちょっ……! それはもう高級アイスでしょ! 二キロで食べたらだめだよ!」
「じゃあ、何キロ歩いた時なら良いの?」
「十キロくらい……?」
「アイスのハードル高すぎる……」と笠木くんがお腹を抑えて笑っている。