きみと、まるはだかの恋
三上(みかみ)さんこんにちはー」

 ガラガラッ、とお店の扉が勢いよく開かれたかと思うと、外から入ってくる人物に目が釘付けになった。
 すらりと細い体躯に、長身の背丈。前髪から頬にかけて汗が滴り落ちている、つなぎ姿の彼。
 城山昴が、店員さんのほうに白い歯を見せて笑っていた。

「あら、昴くん。来てくれたの」

「はい。ちょっと疲れたんで、休憩に」

「それはありがとうね。好きな席どうぞ」

「はーい」

 常連客の風格で適当な席に着こうとした昴が、私の存在にようやく気づく。

「え、波奈!?」

 ぎょっと見開かれた目に映る、困惑顔の私。
 前回会った時は、北村さんたちに大人の対応をしていたのに、私と一対一で顔を合わせると、少年らしい素直な反応をした。

「や、やっほー」

 右手を軽く挙げる。昴が星見里にいることは知っていたけれど、まさかこんなところで鉢合わせをするなんて思ってもみなかった。でも考えてみれば、狭い地域のことだ。いつどこで知り合いに出会ってもおかしくはないのだろう。
 ……と、頭の中では冷静さを保ちつつも、胸の中の感情はべつのところにあった。
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