きみと、まるはだかの恋
シャラララララン
シャラララ
シャラランシャララ
翌朝、儚いハープの音のアラームで目を覚ます。午前六時三十分。眠りについたのが午前二時過ぎだから、寝たのは四時間ほど。
「ねっむ……」
半開きの瞼を擦り、うっすらと目を開ける。半分手探り状態でスマホのアラームを切った。
朝の目覚まし音で不快な気分にさせられないよう、できるだけやわらかな音をアラーム音に設定したというのに、寝不足状態の身体には何もかもが耳障りだ。
スマホを触ったついでに、今日の予定を確認する。毎日の日課だが、寝不足の眼にスマホの画面は明るすぎて、ウッと両目を瞑った。
「いつものことなのになあ」
夜遅くまで寝られないのも、早朝に起きなくちゃいけないのも、いつも通り。今日だけが特別なわけじゃない。こんな生活を続けて三年も経っているというのに、悲しいことに身体は全然慣れてくれない。
カレンダーアプリを開き、ざっと予定を頭に入れる。
九時から、コスメブランド『セキレイ』さんとPR案件の打ち合わせ。
十時三十分にアパレル雑誌『HaNa23』の撮影。
十四時から旅行情報メディア『ベストツーリズム』さんとPR案件の打ち合わせ。
終わったらYouTube動画の編集。ひたすら編集。編集作業が一番時間も手間もかかる。他人に任せることもできるけれど、私はどうしても自分で編集までやってこそ視聴者から支持をしてもらえると思っている節がある。あと、ちまちまと作業をするのは嫌いじゃなかった。
予定が全部終わったら新作コスメや次に流行りそうなファッションの情報を集める。あとは、全然仕事とは関係ない時事情報なんかも一通り目を通していく。インフルエンサーなるもの、一般教養の知識も政治、事件のニュースもすべて必要な素養である。
シャラララ
シャラランシャララ
翌朝、儚いハープの音のアラームで目を覚ます。午前六時三十分。眠りについたのが午前二時過ぎだから、寝たのは四時間ほど。
「ねっむ……」
半開きの瞼を擦り、うっすらと目を開ける。半分手探り状態でスマホのアラームを切った。
朝の目覚まし音で不快な気分にさせられないよう、できるだけやわらかな音をアラーム音に設定したというのに、寝不足状態の身体には何もかもが耳障りだ。
スマホを触ったついでに、今日の予定を確認する。毎日の日課だが、寝不足の眼にスマホの画面は明るすぎて、ウッと両目を瞑った。
「いつものことなのになあ」
夜遅くまで寝られないのも、早朝に起きなくちゃいけないのも、いつも通り。今日だけが特別なわけじゃない。こんな生活を続けて三年も経っているというのに、悲しいことに身体は全然慣れてくれない。
カレンダーアプリを開き、ざっと予定を頭に入れる。
九時から、コスメブランド『セキレイ』さんとPR案件の打ち合わせ。
十時三十分にアパレル雑誌『HaNa23』の撮影。
十四時から旅行情報メディア『ベストツーリズム』さんとPR案件の打ち合わせ。
終わったらYouTube動画の編集。ひたすら編集。編集作業が一番時間も手間もかかる。他人に任せることもできるけれど、私はどうしても自分で編集までやってこそ視聴者から支持をしてもらえると思っている節がある。あと、ちまちまと作業をするのは嫌いじゃなかった。
予定が全部終わったら新作コスメや次に流行りそうなファッションの情報を集める。あとは、全然仕事とは関係ない時事情報なんかも一通り目を通していく。インフルエンサーなるもの、一般教養の知識も政治、事件のニュースもすべて必要な素養である。