クールな王子様からの溺愛なんて、聞いてません!!
感じる温もり(蓮side)
……ん……
…いつのまにか寝てたのか…
重たい瞼を開くと、窓から差し込む夕日が部屋を赤く染めていた。
ぼんやりとした意識の中、時間が少し止まったように感じる。
そんな意識も腕の中に温もりに、だんだんはっきりとしていった。
小さな寝息を立てる華子が、俺の腕の中で眠っている。
てっきり俺が寝た後に帰ったのかと思っていたが、俺は寝ている間も、ずっと華子を抱きしめていたらしく、それじゃあ帰るにも帰れないよな…と、ひとり苦笑いを浮かべた。
まだ熱は下がり切っていないのか、少し体にだるさは残っているが、昼間に比べたらだいぶマシだ。
熱を出すなんて何年ぶりかわからない。
あまりのだるさに一日中ソファから動くことができなかったし、華子が来てくれたのは大きな救いだった。