幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
そして私たちは並んで庭へと出た。

夕暮れの光が花々を照らし、柔らかな風が頬を撫でる。

二人きりの時間──侍女たちは気を利かせて遠くに下がってくれていた。

「ユリウス。」

勇気を振り絞って声をかけると、彼はゆっくりと振り向き、優しい眼差しを向ける。

「どうした?」

その瞬間、胸に溢れた気持ちをもう抑えきれなかった。

「あなただけが好き……あなたが好きで仕方がないの。」

言葉にした途端、全身が熱くなり、頬が真っ赤に染まる。

けれど逃げることなく彼を見つめ続けた。

ユリウスは驚いたように目を瞬かせ、それからゆっくりと私を抱き寄せる。

「……知っていたつもりだけど、改めて言われるなんて。」

耳元に落ちる低い声に、胸が震える。

「セシリア……俺も同じだ。君を愛している。」

抱擁の中で交わされた言葉は、幼馴染みだった二人を、確かに恋人へと変えていた。
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