幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
ユリウスは私をじっと見つめていた。

「ずっと……こうやって君を見つめていたい。」

その言葉に胸が震え、私はそっと微笑みを返す。

「セシリア……」

名前を呼ぶ声と共に、彼の顔が近づいてきた。

唇が重なり、熱が流れ込む。

「んっ……」

一瞬で全身が痺れ、心臓が跳ねる。

けれどそれで終わりではなかった。

触れては離れ、離れてはまた求め合う。

「……はぁ」

「止まらないよ、セシリア……」

何度も、何度も唇が重なり、そのたびに息が苦しくなるほど熱くなる。

ただの口づけではなく、互いの心を確かめ合うように深く重ねていく。

彼の腕の中で、私は完全に捕らえられていた。

もう逃げることも、抗うこともできない。

けれどそれが恐ろしいのではなく、ただ幸福で胸がいっぱいだった。

この時間が永遠に続けばいい。
そう願いながら、私は彼の首に腕を回し、さらに強く抱きしめ返した。
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