幼馴染み皇子の強引すぎる婚約破棄と溺愛
「殿下……もうやめてください……」

涙が頬を伝い、必死に訴える。

「これ以上は……私、だめなんです……」

唇を重ねられるたび、心も体も揺さぶられ、理性が崩れそうになる。

それでも私は震える声で拒み続けた。

「君が泣いているのに、どうして止まれるんだ……」

ユリウスは苦悩に満ちた瞳で私を見つめる。

「けれど……愛している。誰よりも強く、君を求めているんだ。」

その言葉と同時に、再び強く抱き寄せられる。

「だめ……なのに……」

口では拒んでいても、彼の熱に触れるたび胸の奥が疼き、涙は次第に熱に変わっていった。

「ユリウス……」

名前を呼んだ瞬間、心の最後の壁が崩れ落ちる。

「セシリア、もう拒まなくていい。」

深い口づけが重なり、私の全てを奪っていく。

──涙に濡れながらも、結局は彼の愛に勝てなかった。

愛されたい気持ちが、どんな理性よりも強かったのだ。
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