明治誓いの嫁入り──政略結婚から始まる危険なほど甘い溺愛
「ああっ……あっ……」

どうして、こんなに気持ちいいの?

「誠吾さん……」

「かわいい、澄佳。」

耳元で囁かれ、吐息が重なる。

恥ずかしいほどに声が零れ、そんな自分をいやらしくさえ思ってしまう。

「……声、出ちゃう……」

「聞かせて。澄佳の甘い声を……」

捕まえられたまま、逃げ場のない温もりに包まれる。

そして誠吾さんの動きが、次第に激しさを増していった。

「ああ……もう、だめぇ……」

体が反り返り、声が勝手に漏れる。

「俺も……我慢できない。」

耳元で低く囁かれ、最後の一突きに全身が震えた。

「はぁっ……」

熱が、深く私の中へと注がれる。

その瞬間、初めて「妻」として彼を受け入れたのだと実感した。

「ああ……」

ぐったりとした誠吾さんの体を、私は思わずぎゅっと抱きしめる。
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