キミノオト
私は、水野海音(みずのあまね)。
社会人4年目の22歳。
生まれてからずっと家族と田舎で暮らしていたけれど、数か月前に都内へ引っ越してきた。
慣れない環境に翻弄されながらも、なんとか一人で生活できてる…と思う。
そもそも、なぜ苦労してまで一人暮らしを始めたのか。
それは、付き合っていた彼氏からの暴言や繰り返される浮気に耐え兼ねて別れを切り出したところ、逆上されてつきまとわれるようになったから。
その彼氏というのが、私に言葉の刃を浴びせ続けたその人なんだけど。
つきまといがどんどんエスカレートして困っていたところで、ちょうど異動の話をいただいて、藁にも縋る思いで逃げるように引っ越してきた。
逃げれば解放されると思って。
でも、現実はそんなに甘くなかった。
姿を見ることがなくなっても、声をきくことがなくなっても、まるで呪いのように次々と記憶が蘇る。
むしろ、姿が見えないからこその恐怖のようなものも感じている。
今はまだバレていなくても、いつか居場所を突き止められてしまうかもしれない。
そしたらまた逃げなくてはいけないの?
深く沈んだ気持ちを振り払うように布団から出た。
社会人4年目の22歳。
生まれてからずっと家族と田舎で暮らしていたけれど、数か月前に都内へ引っ越してきた。
慣れない環境に翻弄されながらも、なんとか一人で生活できてる…と思う。
そもそも、なぜ苦労してまで一人暮らしを始めたのか。
それは、付き合っていた彼氏からの暴言や繰り返される浮気に耐え兼ねて別れを切り出したところ、逆上されてつきまとわれるようになったから。
その彼氏というのが、私に言葉の刃を浴びせ続けたその人なんだけど。
つきまといがどんどんエスカレートして困っていたところで、ちょうど異動の話をいただいて、藁にも縋る思いで逃げるように引っ越してきた。
逃げれば解放されると思って。
でも、現実はそんなに甘くなかった。
姿を見ることがなくなっても、声をきくことがなくなっても、まるで呪いのように次々と記憶が蘇る。
むしろ、姿が見えないからこその恐怖のようなものも感じている。
今はまだバレていなくても、いつか居場所を突き止められてしまうかもしれない。
そしたらまた逃げなくてはいけないの?
深く沈んだ気持ちを振り払うように布団から出た。