キミノオト

そして迎えたお出かけの日。

朝早くに優麻ちゃんが訪ねてきた。

「おっはよ~!さぁ、やるよ!!」

いつもの優麻ちゃんならまだ寝ていてもおかしくない時間帯。

だからと言ってはなんだけど、油断してまだ支度をしていなかった。

「やるって何を?」

「お姉さんが海音をさらにかわいく仕上げるよ!」

そういって、メイクポーチをじゃんと見せる優麻ちゃん。

「そのために早起きしたんだからね!拒否は許さん」

拒否をする理由もない私は、されるがまま。

普段から優麻ちゃんにメイクしてもらう…というか、メイクの実験台に顔を貸すことはあるんだけど、優麻ちゃんのメイク技術はすごい。

今日もナチュラルなのに自分じゃないみたいにかわいくしてくれた。

髪もゆるく巻いて、少し大人っぽく見える気がする。

私の服事情を知っている優麻ちゃんは、手慣れた様子でクローゼットからスカートを選ぶ。

自分の持ってきたパーカーと合わせると満足したようにうんうん頷いている。

「服はこれできまり」

女の子らしいけどカジュアルなコーディネート。

「上出来。じゃあ、出かけますか」

いつもパワフルだけど、今日はいつも以上にパワフルな気がする。
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