キミノオト

普段はあまり使わない駅で電車を降り、駅の周辺を散策。

「とりあえず時間まだまだあるから、ランチでも食べようかね」

「時間?」

この後の予定は時間が決まっているんだろうか。

「まぁまぁ。あ、ここにしよ!」

ごまかすようにカフェに入っていく優麻ちゃんを慌てて追いかける。

どうしても内緒にしたいようだ。

落ち着いた店内に流れるのは、トリノコシ。

もう驚かなくもなりました。

きっとどこのお店も流行の曲をランダムにシャッフル再生してるんだろう。

流れていないお店の方がレアだ。

その後、ランチを食べ終えた私たちは周辺を散策して過ごした。

「そろそろ向かおうかね」

「どこに?」

「ついてからのお楽しみ」

今日1番のにやにや顔。

えーなんだろう気になる。

でも絶対教えてくれないなこれは。

諦めた私は、楽しそうな優麻ちゃんを慌てて追いかけた。

少し歩いたところで、突然振り返った優麻ちゃんに驚いて足をとめる。

「じゃん!今日のメインはこちら!」

目の前の大きな建物を全身で示しながら、誇らしげな顔。

周囲はさっきまでとうって変わって人でごった返している。

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