キミノオト
「もー!今日も眠れなかったんでしょ?だから一緒に寝ようって言ったのに!」

隈に触れて、心配そうにする優麻ちゃん。

メイクでうまく隠したつもりだったんだけどな。

「ちゃんと寝たよ」

「そんなウソお姉さんには通用しません!何年一緒にいると思ってるの?」

怒ったように、でも温かく、包み込むように話す。

ありがたいけれど、そこまで迷惑をかけるわけにはいかない。

「言っておくけど、迷惑じゃないからね!かわいい海音のためだもん!」

私の気持ちを見透かしたかのように温かい言葉をくれる。

「優麻ちゃん、大すき」

思わずぎゅっと抱き着くと、優しく抱きしめ返してくれ、温かい手で頭をなでてくれる。

「私も海音が大好きだよ。今日はちょうど金曜日だし、お泊り会だ!」

「ありがとう。じゃあ、お夕飯は任せて」

優麻ちゃんの優しさに甘えることにした私は、せめてものお返しに夕飯を作ることにした。

「やった!なら海音の手作りハンバーグが食べたい!」

そういって嬉しそうに笑うと、私の手をひいて歩き始めた優麻ちゃん。

本当に、彼女には救われてばかりだ。

電車通勤の彼女と駅で別れると、会社へと歩みを進めた。
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