キミノオト
寝室につくと、優しくベッドにおろしてくれる。
そのまま陽貴君も横になるのかと思ったら、様子が違う。
「海音、好きだよ」
きれいな顔がゆっくり近づき、優しくキスされる。
「今日、海音がほかの男に連れてかれそうになってるの見て、誰にも渡したくないって本気で思った。独占欲丸出しで情けないけど」
こんな素敵な男性にそんな風に思ってもらえるなんて。
「うれしい。私は、陽貴君のだよ」
安心したように笑った陽貴君の瞳が、艶っぽくなる。
「怖い思いしたばかりなのにごめんね。もう我慢できない。嫌だったら殴ってでも止めて」
「え?んっ」
我慢って?ってきこうとした私の唇は、陽貴君にふさがれる。
いつもと違う熱っぽいキスに必死にこたえる。
突然、胸に陽貴君の手が触れ、私の体はびくっとはねた。
え、待って。
いつかそうなる日が来るとは思ってたけど、まだ心の準備が。
大好きな陽貴君と触れ合いたいって気持ちは正直ある。
でも…。
脳内で葛藤しているうちに、気づけば胸の上まで捲り上げられた服。
もう覚悟を決めるしかない。
「お願いっ、電気消してほしい」
まじまじと見つめられて、もう恥ずかしさで死んじゃいそうだよ。
「なんで?こんなきれいなのに。よく見せて」
私の要望は華麗にスルーされただけでなく、逆にじっくり見つめられ耳まで熱くなる。
器用に下着のホックをはずし、直接触れる熱い手。