キミノオト

なにこれ、こんな感覚しらない。

必死に漏れそうになる声を抑える。

「声我慢しないで、きかせて」

いとも簡単に私の両手を片手で抑え込む。

「んっ、だめ、おかしくなっちゃう」

「かわいい」

陽貴君の手が、舌が、私の体中を愛撫する。

まるで宝物に触れるみたいに甘く優しく。

快楽でおかしくなりそう。

自分の声じゃないみたいな、甘い声が口からこぼれる。

脳天を電気が走ったみたいな感覚とともに、私の体が大きく痙攣した。

「かわいい」

それを何度も繰り返した後、陽貴君が私の中にゆっくりはいってきた。

「つらかったら教えてね」

余裕のなさそうな顔をしてるのに私を一番に気遣ってくれる。

大きくかたくなったそれが、奥まで入ったと同時にまた大きく痙攣する体。

まだ入ってきただけなのに。

信じられないくらい自分の体が敏感になっているのがわかる。

「ゆっくり動くよ」

陽貴君が動くたびに声が漏れる。

こんなのしらない。

私が知ってる行為は痛くて、つらくて、相手の欲を満たすためだけのもので。

早く終われっていつも思ってた。

こんなに幸せになれるものだったなんて。

だんだん激しくなる動きに、快楽で意識が飛びそうになる。

「ごめん、俺もうっ」

今日一番の電気が走り、私はそのまま意識を手放した。
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