キミノオト

自室でお風呂を済ませ、海音の部屋に行くと、すでに夕食の用意をはじめてくれていた。

海音もお風呂に入ったのか、私とおそろいの部屋着に身を包んでいる。

なぜすっぴんなのにこんなにもかわいいのか。

そんなことを真剣に考えていると、海音がお皿を持って戻ってきた。

「お待たせしました。優麻ちゃんリクエストのハンバーグです」

じゃーんと見せてくれたプレートは、まるでカフェのご飯のようにおしゃれで、彩りも栄養バランスも考えられている。

本人的にも納得のいく出来栄えだったのか、満足そうな顔。

まじで何この生き物かわいすぎる。

「ありがとう!おいしそう!食べよ食べよ!いただきまーす」

SNS用の写真をパパっと撮って、冷めないうちに早速ハンバーグをぱくり。

「うんまーい!!!!天才!」

私の言葉に、照れながらも嬉しそうな顔を見せる海音。

天使…

かわいいし料理上手だし。

本当、私が男なら迷わずプロポーズしてるわ。

いや海音ならいっそ女同士でも…。

「俺のとこ、嫁に来ないか?」

「何者なのそれ」

海音がけたけた笑っている。

そうやって笑ってくれるなら、私は道化師にもなるよ。

そう思えるくらい、私にとってあなたは大切な友人だから。

絶対に幸せになってほしい。

笑っている海音の顔は、数時間前の青白さは感じなくなっていて、ひとまず安心した。

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