人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。



しまった!!!



「もうそろそろ電車が来ますね」

「そう…ですね…」

「少しだけですが、お役に立てたようで良かったです。私はこれで失礼します…」

「あの!」

「はい……」



やっぱり“息子”が……気になりますか?



「本当に助かりました。
ありがとうございました……」

「…いいえ……」



気にしてなかったみたいです……。

もっと気をつけないといけないですね。

私は18歳のエマ・クックさんなんですから……。

でも………。

ホームに真っ白な電車が入ってきて、止まりました。

高史(たかふみ)の事をこれからも思い出してしまうでしょう。

真っ白な電車の扉が開きます。

だって、私の大切な一人息子ですもの。
< 10 / 19 >

この作品をシェア

pagetop