人生2度目はパン屋さんをやるので、あなたの家政婦にはなりませんが、家事の仕方は教えてあげましょう。

真っ白な電車から一人走って降りると…私の足下に金色のボタンが転がって来ました。

これはあの方の…。

金色のボタンの主が走って行った方向を見ると、エマさんと同じブラウンの髪に、ワインレッドのスーツを着た男性が走っています。



「待って下さい!!!!」



大きな声を出してその男性を呼び止めようとしますが、男性は走ったままで、私からどんどん遠ざかって行きます。

…走りましょう! 追いつけるか分かりませんが………。



「金色…のボタン……。
落としましたよ!!!」



追い…つけました……。

エマさんは足が速かったようです。



「…あり…が…とう……」

「脱いで…下さい……」

「……脱ぐ?」

「スーツのジャケットを脱いで下さい!!!
ボタンを縫いますから!!!!」
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