英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
しかしその直後、「イレーヌ姫」と怒りを帯びた低い声が響いた。
「妻への行き過ぎた軽視は、このルシウスへの侮辱であると捉えますが、よろしいですか」
「……っ!」
凍りつくようなルシウス様のひと声に、姫はびくりと震え、青ざめて押し黙った。
ルシウス様の顔からは表情が消え、冷え冷えとした空気が漂っている。それなのに、わたしの胸はじんわりと熱を上げていく。
(ルシウス様が、わたしを立ててくださるなんて。それに「妻」って……)
惨めだった気分など、どこかに消し飛んでしまった。
「妻への行き過ぎた軽視は、このルシウスへの侮辱であると捉えますが、よろしいですか」
「……っ!」
凍りつくようなルシウス様のひと声に、姫はびくりと震え、青ざめて押し黙った。
ルシウス様の顔からは表情が消え、冷え冷えとした空気が漂っている。それなのに、わたしの胸はじんわりと熱を上げていく。
(ルシウス様が、わたしを立ててくださるなんて。それに「妻」って……)
惨めだった気分など、どこかに消し飛んでしまった。