英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
高級な雰囲気のある店の看板をくぐると、支配人らしき老紳士が姿勢を低くして進み出てきた。
「やや、領主夫人……? ようこそお越しくださいました」
わたしの顔を知っている様子に、もしやと期待が膨らむ。
指輪のことを尋ねると、「あぁ、あのお品でしたら」と話が繋がったので、ついに当たりを引いたと心が湧いた。しかし続く説明を聞いて、落胆に突き落とされる。
「ええっ、売れちゃったんですか……!?」
「そうですね、割とすぐに買い手がつきまして……」
アレクシアが持つ宝石類やドレス、すべてを差し出してでも買い戻すつもりでいたのに、該当の品がなくてはどうしようもない。
「どなたが買っていかれたかわかりますか……? できれば交渉したいんですが」
「さぁ……フードを被っていたから。小柄だったので、裕福な家の小姓かなぁと思ったんですがね。かなりの金額を積んでくださって……。おや、おかしいな……どうしてかそのときの帳簿が抜けていて……申し訳ありません」
「やや、領主夫人……? ようこそお越しくださいました」
わたしの顔を知っている様子に、もしやと期待が膨らむ。
指輪のことを尋ねると、「あぁ、あのお品でしたら」と話が繋がったので、ついに当たりを引いたと心が湧いた。しかし続く説明を聞いて、落胆に突き落とされる。
「ええっ、売れちゃったんですか……!?」
「そうですね、割とすぐに買い手がつきまして……」
アレクシアが持つ宝石類やドレス、すべてを差し出してでも買い戻すつもりでいたのに、該当の品がなくてはどうしようもない。
「どなたが買っていかれたかわかりますか……? できれば交渉したいんですが」
「さぁ……フードを被っていたから。小柄だったので、裕福な家の小姓かなぁと思ったんですがね。かなりの金額を積んでくださって……。おや、おかしいな……どうしてかそのときの帳簿が抜けていて……申し訳ありません」