英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
身に余る贅沢に震えもしたが、今のわたしはルシウス様の妻。夫のレベルに見合うよう振る舞わなければならない。この完璧な立ち姿をもって臨む大舞台で、誰よりも素敵なわたしの旦那様が王様から栄誉を授かるのだ。いよいよね、と胸が躍った。
やがて天井の高さが一般的なものとなり、扉がいくつも並ぶ廊下に差しかかる。案内人は部屋のひとつを示して、わたしたちを中に通した。
「奥方様はこちらでお待ちください。恐れ入りますが、閣下におかれては、事前に王様への顔見せをお願いいたします」
開会まで一緒にいられるのかと思ったら、ここで待つのはわたしだけのようだ。
「城に不慣れな妻を、ひとりで残していくわけには……」
ルシウス様は躊躇いを見せたが、王の呼び出しとあれば応じないわけにもいくまい。
やがて天井の高さが一般的なものとなり、扉がいくつも並ぶ廊下に差しかかる。案内人は部屋のひとつを示して、わたしたちを中に通した。
「奥方様はこちらでお待ちください。恐れ入りますが、閣下におかれては、事前に王様への顔見せをお願いいたします」
開会まで一緒にいられるのかと思ったら、ここで待つのはわたしだけのようだ。
「城に不慣れな妻を、ひとりで残していくわけには……」
ルシウス様は躊躇いを見せたが、王の呼び出しとあれば応じないわけにもいくまい。